Music Box
茶iina
兄ちゃんは、
「じゃ、
知らんよ。
サンタを返すね。
バカてぃん!」
ドアが閉められた。
ぇ、
Santaッ。
気になる。
けど、
餓鬼じゃないょ。
騙すじゃないぉ。
ばかにいにい。
笑。
。。。
「おぉう、
なにこれ?
てぃん!
チョコじゃない?。
彼氏か?!
聞いてないぞう!
パピ・マミに言う!」
兄ちゃん
煩い。
皺寄せ。
知らん振り。
夕食、
「今日の卒業式は、
どうだった?」
パパが振ってきた。
「あ。」
「あっぁ、
てぃんてぃんの卒業式!
忘れてた。」
ママも兄ちゃん達もおじいちゃんも、
みんな申し訳ない目でわたしをみる。
別に、
いいのに。
「てぃんてぃん、
おまえ。。。」
末兄ちゃんが
「だからかぁ。。。」
私は兄ちゃんの目を見詰め、
幸いに兄ちゃんが解ってくれた。
はぁー
ぎりぎりSafe。
冷や汗。
「明日から、
高校生か。
兄ちゃんと同じだ。」
五番目の兄ちゃん俊が呟いた。
。。。
長い夕食だった。
部屋に戻り、
「チョコ箱」を開けてみた。
チョコじゃなかった。
小さなピアノの形のオルゴール。
センスは普通にいいが、
質のあまりの昔の中国製だった。
ピアノの下に、
何故か、
クリスマスカードと御手紙が有った。
「てぃんてぃん君
やっぱり、
君が卒業式に来なかったね。
何となく、
解っていた気がして。
うちのクラスへ転校してから、
僕は君の笑顔に不思議に思った。
孤立されてもいじめられても、
なんで泣かないのかなって思った。
本当は、
とっても辛かっただろう?
僕なら、
また転校してしまうと思う。
。。。。。。
守ってあげられなくて、
済まなかった。
てぃんてぃん。
。。。。。。」
「チョコ箱」をくれた子は、
中二の時に生まれて初めて恋文をくれた
あの男の子。
当時困った私が、
その御手紙をパパに見せて意見をSOS。
「うん、
文風も文章も良いのだが、
字がね。
駄目だ。」
ってパパがしわを寄せて居ながら
命令を。
私は、
あの小さなピアノを手に取って、
オルゴールの弦を巻きだした。
あまりいい音色ではない、
しかし、
私の好きな曲だった。
有難う。
そして、
ごめん。
その後、
もう会うことの無い我がClassmate。
オルゴールピアノ、
十年前の秋休み、
香港空港でバッグと一緒に盗まれ。
永遠の「物より思い出」に。
ごめん、
ほんとうにごめん。
でも、
一生教育者で居ながら、
オルゴールと伴うことだけは、
約束する。
我が亡き仲間へ。
てぃんてぃん
茶iina
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