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2013年11月

2013.11.29

Papaの 彼女

・Papaの 彼女・

二十歳過ぎた春 わたしは 引き蘢った。
一年弱も。

そんな時に 父はわたしに自分の青春を教えてくれた。

「Papaにね Mamaと結婚する前にすごーく好きな彼女
が居たの。

名前は よう というんだ。
Mamaほど美人じゃないけれど、
Mamaよりは 少し肌が白くて 少し背も高かったかな。

Mamaよりは Papaの気持ちを察してくれてたかな。

笑。」

こころが内向きだったわたしは 父の言葉をただ静かに
聴いていて。

「俺たちは 文革の風で辺鄙な農村へ下放されて、
シャレな名がついた。

『知識青年』だと。

慣れない田舎生活、
ように出逢えて 日々が明るくなって、
愉しいことも増えた。

俺は 坊ちゃんだったから、
食べ物が駄目だとのどに通らない。
ようは いつも自分の余裕の少ない財布から俺に栄養の
あるものを。

今思えば 彼女に世話になったね。
恩返しも してないね。」

Papaは なにを言ってるの?
なにを 言いたいの?こんな今の わたしに。

黙っていて 聴いてた。

「笑。

ねぇ 小ティン、
もしPapaは ようと結婚していたら、
君は 生まれてないね。

それは それも
 恐ろしいことだね。
笑。
だね。」

「生まれて来なかったら よかったね。」
とこころの中で 呟いた。

それを聞こえたように、
父が 答えてくれた。

「生まれてきてくれて、よかったよ。

君の今経験している壁は 昔のPapaのとは
違うものだろけど、

青春の挫折というのは、みんなにあるものだ。

Papaは ようの手を離したことを後悔した瞬間も。
けど、
Mamaと結婚して 君という子と出逢えて、
最高な人生を手に入れたと思っている。

君は器用な子じゃない、
むしろ 下手。

笑。
でも、ひとが大好きで 下手でも他人を助けようと
する。
みんなに親切。
それは 心配なとこでもあるけど、
誇りに思っているよ。

転んで 全身泥だらけになったとき、
Papaのこの言葉たちを思い出して。

君は 物凄く優秀とか とっても美人とかじゃない
けれど、
PapaMamaにとっては 頼りになる優しい子だ。

それから、
こころの 真っ直ぐな子だ。

それを自分の自信にして 活きて行くんだ。」

当時のわたしの 人間不信からきた鬱つの根源は、
恋愛とかじゃなかった。

だから、父の話は 少し難しかった。
しかし、一つだけ その時のわたしにも解っていた
のは、
むすめを素直に思いやる父親の姿勢。

むすめと真剣に向き合う父親のこころ。

。。。。。

父の初恋は 美しくて切ないものだった。
ようおばちゃんは 素敵な彼女だった。

ふたりは 深く愛し合って、
慣れない地で こころの支え合いだった。

連理を結ぶ約束までして、
ようおばちゃんの両親に猛反対して、
それに妥協して 父は身を引いた。

「時代の時代なんだ。」
四十八歳だった父は そう一度だけ口にした言葉。

大人になってから少しわかった。
世の中によくある話。
でもあるね。

。。。。。

父の葬式の日から考えてる一つのこと。

それは それはいつか ようおばちゃんに一度
会いに行きたいなということだ。

親友に話したら 「駄目だ!」と反対された。

「今更なんだ?

君は そんなことをして なにが生まれるのだ?

所詮 親のことは 親のことだ。

君は いつも変わってることを考えるのね。
変わってる行動をするしね。

いいじゃない!もう過去のことだから。
ようさんにとっても いい迷惑でしょう?!

・・・・・」

笑。

。。。。。

「Papaは 自分のむすめに 人並みの幸せが
やって来ると信じている。

だから、佳い恋愛をして。

ありのままの自分で居られる相手の傍に居て、
甘えたり 支えたり。

勇敢に。」
父は わたしに早く結婚してほしかった。

早く孫の顔を見たかった。
孫の成長にちからになりかったと言っていた。

でも、残念なことに むすめの恋愛でさえ、
見守ることができなかった。

初めて 自分から恋をして 長い間躊躇した上で、
自分の気持ちに向き合おうとした時 
昔のあの言葉たちを思い出して、
勇気を絞って。

笑。

優秀な父に 努力家の母。
子として 唯一頂いたDNA的なものは、

少し格好悪いけれど、
不器用なこころかな。

笑。

やっぱり いつか ようおばちゃんにも
会いに行くよ。

「父は 貴女のことをずっと想っていた。

ずっと愛していた。

ごめん。」

てぃんてぃん
20131129

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2013.11.22

浪漫な母ちゃん

・浪漫な母ちゃん・

「笑。

今日もねぇ 湖方面のシフォンは美味しそうだった。」

「笑。

Mamaが思うに 君はロマンチストじゃないよね。
ただの食いしん坊や。」

そね。

そね、母ちゃん。
笑。

てぃんてぃん
20131122

| コメント (0)

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